「この子は歌手になるよ」と幼いとき、よく祖母が言っていた。
人前で歌うのは照れくさくて、テーブルの下にもぐり込んで、
大声で何曲も歌っていたのを思い出す。
小さい頃から歌うことが好きだったが、照れ屋で引っ込み思案だった私が、
なによりも大勢のお客様の前で歌うことが、一番の幸せになっていた。
大勢の方達に支えられて、今日まで歌いつづけてこられたことを、心から感謝しております。
そしてこのCDで皆様に私の歌を聴いていただけるということは、何よりの喜びです。
このアルバムのテーマは私が尊敬する訳詞家、故・直村慶子さんに捧げる歌です。
直村慶子さんは、四谷ウナ・カンツォーネのオーナーであり、訳詞家でありました。
彼女は多くの歌の訳詞をなさいました。
そして、私は彼女のことばで人生を語ることが出来るのです。
その想いがこのようにして、かたちに出来たことを誇りにしております。
2002年9月 服部まり